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季節外れの怪談 『鍵穴の向こうの世界』



ようこそいらっしゃいました、当舘の執事をしておりますM@GNuM.と申します。


外は寒かったでしょう。 さあ、中に入って温かい紅茶でもどうぞ。
お見受けしたところ、殿はお一人でいらっしゃたみたいで…ぐふふ、しっぽり
…いや、こちらの話でございます。お気になさらず。






あ…その本棚が気になりますか?

何ともお目が高い。そちらにはご主人様が趣味で収集された書物を陳列してあります。
…ぬ? どうやら、その書物に興味津々なご様子。
…俺はテメェの身体に興味津々だがなっ! …あ、いや…こちらの話ですよ、ほっほっ。


幸いなことにご主人様は現在ご不在のため、一冊ぐらいならお読みになっても宜しいかと。

…ただ、一つだけ忠告させて頂きます。 書物の内容はくれぐれも他言禁止ですよ。


『鍵穴の向こうの世界』


そちらをお読みになられますか。では、どうぞ。


…え、わたくし?
わたくしはここで貴方の身体を眺めてますので、お気になさらず。







その男はタクシードライバーをしている。
最近になってこの町に赴任してきたので、ここの地理にはまだ精通していない。


ある日、その男は山奥の民家に住む客を乗せた。
その客を家まで送り届けたはいいが一度も足を踏み入れたことのない山道だった故、帰路を見失ってしまった。


次第に日は落ち、外灯のない山道は気付けば暗闇に包まれていた。

ヘッドライトだけを頼りに車を進める。



…ふいに一人の女性が車の前に飛び出してきた。


「うわっ!」


急ブレーキをかけると摩擦によってタイヤが激しい音を鳴らした。

キキキキー!

その音は静寂の暗闇に一瞬にして飲み込まれた。


「危なかった…もう少しで轢き殺すとこだった…」


彼の心臓がバクバクと音を立てた。額からは嫌な汗が滲み出た。

それとは対照的に、女性の方は何一つ動揺した様子はなかった。
俯いたその顔から表情は確認できないが、心無しか微笑んでいるようにも見えた。

彼は不気味な感覚に襲われ身震いした。


すると女はおもむろに後部座席の方に近づき、ドアの前に立つとその体勢のまま静止した。


(…乗りたいのか?)


彼は後部座席のドアを開けた。
女性は無言のまま車内へ乗り込んだ。


「あの…どちらに行かれますか?」


女は俯いたまま、すっと人差し指を突き出した。
それは車の進行方向を指していた。


(…真っ直ぐ行けということか?)


男はとりあえず車を発進させた。

…それから何分経っただろう。 10分?30分?一時間?
女は一言も口を開かない。 時折、バックミラーで彼女の表情を確認したが一向に顔を上げなかった。
車内には重苦しい空気が漂っていた。彼にはそれが耐えられなかった。


(…何故こんな人、乗せたのだろう)


その後しばらく車を走らせていると、大きな舘が見えた。
レンガ作りの西洋風の外観は、周りの景色とは不相応というか現実離れしているというか…
こんな山奥に人が住んでるという事実自体受け入れ難いことであった。



「ここで止めて!」



突然の女の言葉に驚愕し、彼は急いでブレーキを踏んだ。

支払いを済ませると彼女はそそくさと車を降り、その舘に入っていった。


(何だったんだ一体…)


呆気に取られた彼は放心状態のまま、暫く不気味な建物を眺めていた。
そこで、彼はある異変に気付く。


「おかしいな、灯りが点かないぞ」


帰宅して真っ先に行うこと…それは部屋の灯りを点けるという行為である。
この暗闇の中、その当たり前の行為をしないことに疑問を抱いた彼は、車を降り暗黒の舘へと歩き出した。


玄関へたどり着くと、扉の横にチャイムがあったのでそれを押した。

チャイムの音が静寂を切り裂き、その音に驚いた夜鳥が草むらから勢いよく飛び立った。


…舘の中からは足音すら聞こえない。
再びチャイムを鳴らしてみたが、結果は同じだった。



不思議に思った彼は扉の鍵穴から恐る恐る中を覗いてみた。


…鍵穴の向こうは、まるで血の色のような真っ赤な色彩で埋め尽くされていた。



「うわあああああ!!!」



驚いた彼は急いで車へ駆け乗った。
アクセルを踏むその足はガタガタと震えていた。


…何とか迷いに迷って自宅へ辿り着いた彼だったが、恐怖のあまり眠れずにいた。
奇妙な女性、不気味な館…そして鍵穴の映像が脳内にフラッシュバックした。
鼓動は高鳴り、息づかいも荒くなった。


彼は気を紛らわそうと受話器を手に取った。 友人に電話をかけたのだ。


「もしもし…何だよこんな時間に」


「それより聞いてくれよ」



彼は友人に事の顛末を告げた。
それを聞いた友人はこう言った。





「その人なら知ってるぜ。いつも赤いコンタクトレンズを着けてる女の人だろ?」








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theme : 腐女子的思考
genre : サブカル

comment

こんにちは~

おぉ!これは!実は怖い話しが大好きでして、この話しも好きな話しですヽ(^^)


鍵穴から覗いてる恐怖!地底湖から覗くガノトトス!

いやー本っ当怖いですね~
では、またお邪魔しますね(^-^)

No title

おはようございま~す。

実はね~昨日の夜、記事が更新されてたのに
気づいて、読もうとしたんだけど
なんか、怖い話だと思って、夜だから、読まなかったんだ。
怖い話じゃなかったんだね。
でも… 全然意味がわからないや~^^;
今度、教えてwww オチの意味をw

Re:HIROさん

ひ…hiroちゃんんんんッ?!?!(;;゚;3;゚;;) …あ、なーんだHIROさんかww
つかこのくだり、いい加減ウザいですか?w す、すいませんんんッ!!ww(゚Д゚)

> おぉ!これは!実は怖い話しが大好きでして、この話しも好きな話しですヽ(^^)

おお♪ HIROさんも怖い話が好きですかww 僕も好きなんですが、一人暮らししてたりすると
風呂入ってる時とかにその話思い出しちゃって、ものっそい怖くなりませんッ?!w
洗髪してて目開けられない状態の時、背後に誰かの気配とか感じちゃったりしてオロロロってw

ところで、この話って割とメジャーな話なんでしょうか?ww
僕は数年前にリアルフレからこの話を教えてもらったんですが、
それ以来一度も聞いたことがなかったのでマイナーな話なのかなって思ってたんですがww

今回の記事は、記憶だけを頼りに書いたので多少脚色されてる部分もあると思いますww
ただ、うpした後に思ったのですが…怖い話を文章に起こすのってすんげー難しいっすねww
書いてる時は「うわっ!すげー怖いッ!」と自分でも思ったのですが、
後で見返してみると別にそんな怖くなかったっていうww 精進したいと思いまさァ!!ww

> 鍵穴から覗いてる恐怖!地底湖から覗くガノトトス!

それはすっごい面白い連想ですねッ!! …で??(マテ)

> いやー本っ当怖いですね~

僕的にはHIROさんの連想の方が怖いです(喧嘩売ってんのか)

怖さをもう少し上手く表現できるように、修行を積んでこようと思います^^^
HIROさんもボケの修行積んできますか?(大概にしとけお前)

> では、またお邪魔しますね(^-^)

ありがとうございますッ!!(`∀´ )
僕も実はちょこちょこHIROさんのブログにお邪魔させて頂いてます!
コメントは全く残してないけどなッ!!(帰れ)

Re:memoryさん

オハヨウゴザイマスー(´∀`∩

> 実はね~昨日の夜、記事が更新されてたのに気づいて、読もうとしたんだけど
> なんか、怖い話だと思って、夜だから、読まなかったんだ。

うほwww そうでしたかww(;;゚;3;゚;;)
僕的には夜…もっと言うなら真夜中に読んで頂きたかったんですがww

> 怖い話じゃなかったんだね。
> でも… 全然意味がわからないや~^^; 今度、教えてwww オチの意味をw

ちょwww こちとら怖い話のつもりで書いてるんすけどォォォオオオオオオ?!?!ww(:.;゚;;゚;)
心霊現象的な話ではないですけど…後からじわじわくる感じの怖さがあると思います。
しかし僕の文章力が稚拙なため、意図する効果が現れなかったみたいっすねww
ドチクショーーーッ!!ww(;;ΦΦ)

ちなみにオチを言っちゃうと…
男性が鍵穴を覗いた時、女性も向こう側の鍵穴から男性を見てた…こういうことなんですww
…え?!?!w 「だから何だ?」ってッ?!?!ww いや…それだけですけどもッ?!ww
この話を読む時は想像力が最も大切でですね…
実際に自分がその男性になった気持ちで想像すると、ものっそい怖くなりませんッ?!w
…え? お前の文章力が無さ過ぎてそんな想像すらできねーわ…って?!?!ww
ごめんなさひぃぃぃぃいいいいい!!!!!ww(;;゚;3;゚;;)

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